- 2017-5-30
- 用語集
- Industry 4.0
Industry 4.0(Industrie 4.0)とは?
Industry 4.0とは、IT連携による製造業の一括効率化を推進するプロジェクト。政策として官民一体で「第四次産業革命」を目指すものだ。ドイツが2010年に発表した「ハイテク戦略2020」の10項目のひとつ。
全ての工場設備などをインターネットで連携した上で、データを集積、得られたフィードバックにより人工知能制御で最適化する-という発想は、「モノのインターネット化」といわれるIoT(Internet of Thing)とも深いつながりがある。
日本ではIoT推進コンソーシアムやIVI(Industrial Value Chain Initiative)といった組織が2015年に発足、第四次産業革命の波に対応しつつある。
Industry 4.0を取り扱う企業は?
ドイツに本社を構えるERPソフトベンダのSAPがIndustry 4.0を主導しており、SAPをはじめSiemens、VWなど4社が推進している。
SAPによるIndustry4.0の成功例のひとつ、ハーレーダビッドソンのヨーク工場は、全ての製造機械/輸送機器がセンサによって稼動状態を制御されている。
製造プロセスのパーツ情報共有や作業行程の標準化、そして在庫管理や進捗管理といったERPソリューションとの統合によって、カスタムパーツの発注から納品までのリードタイムを劇的に短縮(2~3週間→6時間)することに成功した。
Industry 4.0に携われる求人は?
IT組み込み系エンジニア、製造業におけるエンジニア、メーカーIT部門などでの求人が多い。業務全体に対する深い知識に加え、データフローの把握や要件定義/機能定義といった上流工程に携わった経験も求められる。