- 2017-5-30
- 用語集
- SoC, System on Chip
SoC(System on Chip)とは?
SoCとは、マイクロプロセッサやコントローラ回路、メモリなど、装置・システムが動作するのに必要な全ての機能を、1つの半導体チップ上に形成する方式。
装置が小型化し、配線が省略されることで処理の高速化が図られ、部品点数の削減で省電力化や低価格化が可能になる。一方で、回路規模の大型化により開発期間が延びてコストが増す、部分的な変更やバリエーション展開がしにくいといったデメリットもある。
SoCを取り扱う企業は?
SoCについては、半導体最大手のインテルが「Atom」シリーズを、通信大手クアルコムが無線通信機能を統合した「Snapdragon」シリーズ、NDIVAはGPUを組み込んだ「Tegra」シリーズを製造販売している。また、STマイクロエレクトロニクスがBLE(Bluetooth Low Energy)に対応した通信用SoCを発売している。
国内では半導体メーカー各社がSoCを製造しており、ルネサスエレクトロニクスが車載用SoC「R-Car」を提供するほか、東芝、ソニーなどがSoCを製造している。パナソニックと富士通のシステムLSI事業を統合したソシオネクストはカスタムSoC(ASIC)を提供する。
SoCに携われる求人は?
半導体の設計・開発経験のあるエンジニアをはじめ、利用目的に応じたロジック(IPコア)設計や、関連したファームウェア、ドライバ関連で人材を求めている。
また、自動車業界では車載電子ユニットに使われる専用半導体の設計業務で求人がある。自動運転装置やメータ、ナビゲーションなど車載システムの高機能化に伴い、この領域での求人は今後も拡大が予想される。
SoC開発では、各機能がIPコアという形でパッケージ化されたものを組み合わせて設計することが多く、EDAツールやハードウェア記述言語を使えるエンジニアの求人が多い。