機械学習とは?
機械学習とは、特定の事象について多数のサンプルデータを与え、データ内から類似性や法則を発見し、データから予測される結果に基づいてアルゴリズムを修正していく技術のこと。人間が情報処理プロセスにおいて行う法則性の発見を、コンピュータが同様に行うことを目的としている。
手法としては、主に文書分類などに用いられ、ベイズの定理を用いて要素を検証/分類するナイーブベイズ法や、多数のデータから正誤率を求め、正答率の高いデータを参照した上でアルゴリズムを修正していくニューラルネットワークなどがある。
こうした技術は検索エンジンの上位表示や迷惑メール判断、株式取引などに応用され始めている。
近年話題の深層学習(ディープラーニング)はこれをさらに進化させたもので、多層構造のニューラルネットワークにより、学習に必要なパラメータ(特徴)を自ら定義できるようになることが期待されている。
機械学習を取り扱う企業は?
機械学習は、ビジネスの様々な領域に応用され始めている。例えばGoogle検索結果には、ユーザーの離脱率や直帰率、類似した検索ワードでの実施状況などから判断し、適合可能性のあるページを表示するアルゴリズムが使われている。
また、Amazonではレビューの表示順や星の数について、ユーザーにとってより有益なものに重み付けがなされるよう改善を始めている。
みずほ銀行では、機械学習を応用したコールセンター支援システム「IBM Watson」の現場への導入を2015年2月より開始し、現在は200席規模で運用されている。
機械学習に携われる求人は?
アプリケーションデベロッパーや開発系組み込みエンジニア、ネットワークエンジニアといった開発系求人が多い。プログラミング言語としてはC+やC++に加え、機械学習関連のライブラリが充実しているPythonの経験者を求める企業も多い。