回路設計とは?
回路設計とは、電気・電子部品間の接続方法を検討して、所定の機能を持った回路を設計する作業の事である。回路設計は、アナログ信号を扱うアナログ回路設計と、デジタル信号を扱うデジタル回路設計に大別できる。マクロコンピュータやIT機器が普及したために、デジタル回路設計が使われる機会が増えている。実際に回路設計を行う時は、パソコン上などで動作するCADを使用し、作成した回路の機能などを検証するのもシミュレーションソフトが使われる事が多くなっている。FPGAなどで回路設計をする場合は、VHDLやVerilogなどのハードウェア記述言語を使う事が多い。コンピュータ上で問題がない事を確認した後に、基板や部品を用意して試作を行い、製品化するのが一般的な作業手順となっている。
回路設計を取り扱う企業は?
回路設計については、図研が回路・基板統合設計環境「CR-5000」やシステムレベル設計環境「CR-8000」など、ケイデンス・デザイン・システムズの回路設計ツール「OrCAD」、インテルがFPGA開発ツール「Quartus Prime」などを開発・製造・販売している。
回路設計に携われる求人は?
ほとんどの機器や装置に電気・電子回路が使われている事から、半導体・情報機器・電気機器・建築機器など、ほぼ全ての分野のメーカーから「電子回路設計」や「電気回路設計」の求人が出て来ている。設計する回路の種類に応じて、「アナログ回路設計」「デジタル設計」「ハード設計」と記述される事もある。
自社の製品に電気・電子回路が搭載されていなくても、製品を製造するために設備を整備するために「回路設計」技術者が出ているし、回路設計だけを業務とする企業からの求人も出て来ている。
回路設計の技術に加えて、CAD、オシロスコープ、スペクトラムアナライザなどの実務経験が求められる事もある。さらに、設計対象となる機器や装置についての知識を持っていると歓迎される。