イギリスで30MW規模の浮体式洋上風力発電所を建設――最大約2万世帯分の電力を供給へ

ノルウェーのStatoilが20億ノルウェークローネ(約272億円)をかけて、イギリス・スコットランド沖に30MWの供給量を持つ浮体式洋上風力発電所「Hywind Scotland」の建設を進めている。2017年後半から稼働を始め、最大で約2万世帯へ電力供給できるようになる見通しだ。

Hywind Scotlandは、Statoilが開発した洋上風力発電装置「Hywind」を利用する。Hywindは全長258mで、そのうち80mを海中に沈めてバラストと海底に打ち込んだ3本のアンカーでバランスを保つ。Hywindは既に北海で6年の耐用試験を済ませている。

Hywind Scotlandの建設地は、イギリスのピーターヘッドから25km離れた水深95~120mの地点。4平方キロメートルの範囲にHywindを設置する。平均で秒速10m前後の風速を見込めるという。

2017年1月に発表された情報によると、今夏は地上で装置を組み立て、その後、海上での建設に移る。Hywindは洋上風力発電のコストを削減すると期待され、2030年までに40~50%のコスト削減を目標として掲げている。

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