東陽テクニカ、ソースコード静的解析ツール「AUTOSAR C++コンプライアンスモジュール」を発売

東陽テクニカは2018年1月17日、英Programming Research(以下、PRQA)が新たに開発した、ソースコード静的解析ツール「AUTOSAR C++コンプライアンスモジュール」の販売を開始したと発表した。C++言語用ソースコード静的解析ツール「QA·C++ 4.2」の有償オプションとして販売される。

同製品は、QA·C++との併用により、車載ソフトウェアのソースコードが、次世代自動車開発で注目される「AUTOSAR C++コーディングガイドライン」にどのくらい適合しているかを評価できる世界初(PRQA調べ)のツール。記述違反が検出された箇所には違反が疑われるルールの番号が表示され、解釈と対策が示されるメッセージヘルプ機能も搭載する。また既存のコンプライアンスモジュールと併用することで、複数のコーディングガイドライン(MISRA-C++:2008、CERT-C++など)を同時に評価できる。

AUTOSAR C++コーディングガイドラインの策定に参加したPRQAが開発しているため、正確な解釈によって同ガイドラインで定められたコーディングルールに対する記述違反を高い精度で検出できる。また、AUTOSAR「Adaptive Platform」の仕様検証用デモンストレーターのソースコードの品質およびコーディングガイドラインへの適合度の評価にはQA·C++が使用されており、QA·C++とAUTOSAR C++コンプライアンスモジュールによる解析結果は有効な監査エビデンスとしてコンプライアンス管理にも役立つ。

AUTOSAR C++コーディングガイドラインは、C言語よりも抽象度の高いプログラミングで簡潔な記述ができるC++言語に自動車業界標準のガイドラインが存在せず、またC++言語の新仕様(C++14)が考慮されていなかったことから、2017年3月にAUTOSAR開発パートナーシップによって策定された。東陽テクニカでは、車載ソフトウェア開発のためのコーディングガイドラインの研究と普及に取り組んできており、今回の新製品を、C言語の自動車業界標準であるMISRA Cコーディングガイドラインとともに車載ソフトウェア開発現場に広く浸透させていく考えだ。

通常価格は129万2000円(税別)だが、2018年3月31日まで、キャンペーン価格の98万円(税別)で販売する。

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