米Semiconductor Industry Association(SIA)は2016年3月3日、2016年1月期の世界半導体売上高が前年比と前月比ともに縮小したと発表した。一方、同期のマイクロプロセッサ販売高が増加したとも明らかにしている。
SIAが調査したところ、1月の世界半導体売上高は、前月の276億ドルを2.7%下回る269億ドルだった。前年同月の285億ドルと比べると、5.8%の減額だ。
SIAのCEOであるJohn Neuffer氏によると、1月の世界半導体売上高が減少した原因は、長引くマクロ経済学上の逆風と需要低下だという。同氏は今後の見通しについて、2016年度の半導体売上高は多少持ち直し、結果として昨年度とほぼ横ばいになると見ている。
地域別の売上高は、中国が前月比−0.4%/前年比+4.3%、欧州が前月比−1.7%/前年比−7.7%、米州が前月比−5.9%/前年比−16.9%、日本が前月比−3.3%/前年比−5.1%、アジア太平洋とその他が前月比−2.8%/前年比−6.5%だった。
なお、今回は半導体製品市場についても調査したところ、マイクロプロセッサを除くほとんどの製品で1月の売上高が減少したと明らかになった。マイクロプロセッサは前年同月比2.1%の伸びを示したという。