太陽誘電は2019年7月18日、シリンダー形電気二重層キャパシタLPシリーズに最大静電容量の「LP12352R7206」を追加すると発表した。サーバーやドライブレコーダー、スマートメーターなどのピークアシストやバックアップ用途を想定している。
サーバーやドライブレコーダーは停電や事故などの非常時に、データ保護などの観点からバックアップ用の非常用電源が求められる。また、スマートメーターでは、データの無線送信時に短時間で大きな電力が必要とされるため、電力供給を補うピークアシスト用の蓄電デバイスが搭載されている。これらの用途に向け、長寿命で充放電特性に優れるエネルギーデバイスが求められている。
このような市場の要望に応え、同社は電気二重層キャパシタLPシリーズにLP12352R7206を追加。電気二重層キャパシタLPシリーズの高出力、高信頼の特長はそのままに、静電容量を従来の2倍となる20Fに向上した。サイズはφ12.5x35mmで、上限使用電圧が2.7V(2.3V)、初期交流内部抵抗規格が40mΩ以下、使用温度範囲は-40~+70℃(-40~+85℃)だ。
同社は、2019年7月より同製品を海外子会社のタニンエルナー(タイ、チェンマイ県)にて量産開始予定で、サンプル価格は1個450円としている。