航空宇宙エンジニアの年収・求人事情――仕事内容や求められる知識・スキルは?

アメリカ労働省労働統計局(BLS)が発表した2019年4月12日時点のデータによると、航空機、宇宙船、衛星、ミサイルなどの設計・開発に携わる航空宇宙エンジニアに対する需要は今後も伸びる見通しだ。BLSの予測では、2016年から2026年の間に6%の雇用増を見込んでいる。

アメリカの航空宇宙エンジニアの年収(中央値)は11万5220ドル(約1212万円)。時給換算で55.39ドル(約5800円)だ。調査会社Economic Research Institue(ERI)が運営する給与情報サイト「SalaryExpert」によると、8年以上の経験を積んだシニアクラスのエンジニアになると15万6124ドル(約1642万円)以上の収入を得ているという。

航空宇宙エンジニアの主な仕事は、国防関連のプロジェクトや民間航空機の設計・開発だ。航空機の安全性・効率・環境性の向上といった研究開発プロジェクトは、今後もエンジニアを必要とするという。既存の航空機の入れ替えが進むにつれ、より静かで燃費の良いエンジンの設計や推進システムの開発が求められている。

また、通信やデータ収集のためのキューブサットなどの小型衛星の新しい開発は、現在、商業用途としての可能性が高まっている。無人航空機システムの商用化と合わせて、これらの分野での雇用機会の拡大が見込まれる。

航空宇宙エンジニアを目指す人は、物理・化学・数学に加え、C++などのソフトウェアの知識、材料力学や構造工学の教育や経験があるとよいとされている。

また、前述のSalaryExpertによれば、日本の航空宇宙エンジニアの平均年収は、2019年8月現在で1286万9806円、時給は6187円、平均賞与は48万5192円だという。経験年数別に見ると、入社3年目までの年収は平均895万5207円。シニアクラスのエンジニアになると、平均1597万5568円だ。

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