- 2020-3-18
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- DC急速充電, GMC HUMMER EV(ハマーEV), Ultium(アルティウム), グローバルEVプラットフォーム, ゼネラルモーターズ(GM), デトロイト・ハムトラミック組み立て工場, モジュラー駆動システム, 電気自動車(EV)
ゼネラルモーターズ(GM)は、2020年3月4日、電気自動車(EV)用新型バッテリー「Ultium(アルティウム)」と新世代のEVプラットフォームを発表した。
モジュラー駆動システムと独自開発バッテリーであるUltiumを搭載し、高い柔軟性を備えている第3世代のグローバルEVプラットフォームは、現在の市場のほぼ全ての顧客獲得を可能にするとしている。手頃な価格での乗用車からラグジュアリーな高級車、あるいは、ピックアップトラック、高性能モデルなどにも対応できるという。
Ultiumのバッテリー容量は、50~200kWh。Ultium搭載EVの0-60mph(約96km/h)加速は3秒以内で、フル充電での航続可能距離は最大400マイル(約640km)以上だという。
Ultiumを搭載するEVはDC急速充電に対応した設計で、ほとんどは400Vバッテリーパックに最大出力200kWの急速充電機能を備えている。トラック用プラットフォームは、800Vバッテリーパックと出力350kWの急速充電機能を備える。
また、Ultiumは大容量のパウチ型セルをバッテリーパック内で垂直にも水平にも積み重ねられる方式を採用しており、各車両デザインに応じてバッテリーの容量やレイアウトを最適化できるとしている。
今回発表したEV開発におけるモジュール方式手法は、バッテリーコストの継続的な削減ももたらすという。GMとLG化学との合弁事業により、バッテリーセルのコストを1kWh当たり100ドル以下に抑える計画で、セルにはコバルト含有量の低い独自素材を使用し、さらなるコスト削減を狙うと発表している。
2020年5月20日には、Ultiumを搭載するモデル「GMC HUMMER EV(ハマーEV)」の公開を予定。このモデルは、GMで最初のEV専用組み立て工場であるデトロイト・ハムトラミック組み立て工場で2021年秋に生産を開始するとのことだ。
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