GM、新型コロナウイルス対応で病院向けに人工呼吸器3万台を初出荷

Photo by Nuccio DiNuzzo for General Motors

米ゼネラルモーターズ(GM)は、2020年4月16日、米保健福祉省(HHS)との契約に基づき、新型コロナウイルス対策としてインディアナ州ココモ工場で製造した集中治療用人工呼吸器の出荷を開始した。

GMとHHSの契約は、2020年8月末までに集中治療用人工呼吸器3万台を製造するというもので、契約金額は4億8940万ドル(約526億円)に上る。

GMココモ工場は、エンジン/トランスミッション制御モジュール、エンジン管理/乗員検知用圧力センサーなどの自動車用電子部品を製造する工場だ。GMは、この工場で医療機器メーカーVentec Life Systemsの集中治療用人工呼吸器「VOCSN V+Pro」を量産している。2020年4月14日に生産を開始し、月内に600台以上を出荷する計画だ。

最初の出荷分は、連邦緊急事態管理局(FEMA)の指示により、まずイリノイ州内の複数の地域病院に配送された。続く出荷分はゲーリー/シカゴ国際空港へ送られ、人工呼吸器を最も必要としている地域へと配送される。

人工呼吸器を受け取ったWeiss Memorial病院のCEO(最高経営責任者)を務めるMary Shehan氏は「この危機の前から予算の制約に苦しんでいる地域病院にとって、この人工呼吸器は、高齢者が非常に多い当院の患者のケアにとって極めて重要な資産であり、待ち望んでいたものだ。最前線の医療従事者が患者のケアに必要な物資を確保できるようにしようと結集した全ての人たちに、私たちは本当に感謝している」と述べている。

関連リンク

First General Motors-Ventec Critical Care Ventilators Delivered to Chicagoland Hospitals

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