- 2016-7-5
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- Eco-Cooler, エアコン, ソーシャルベンチャー, バングラデシュ, ペットボトル
電気を使わずに室温を最大5℃程度下げられるとうたう「Eco-Cooler」について、Daily Mailなどの国内外のさまざまなメディアが取り上げている。
Eco-Coolerはバングラデシュのソーシャルベンチャーが開発した製品で、2万5000戸以上が設置済みだという。バングラデシュでは夏に最高気温が45℃を超える日もあるが、農村にはまだ電気が通っておらず、エアコンを購入・使用できない家庭が多いという。
Eco-Coolerはエアコンと違い、DIYで簡単に製作できる。まずは1.5Lや2Lといった大きめサイズのペットボトルをたくさん集めて、半分に切る。窓枠にはまるようにサイズ調整した板を用意したら格子状に穴を空けていき、ペットボトルの口部を穴にはめ込んでいくだけだ。
Eco-Coolerが完成したら、ペットボトルの口部側を室内に、半分に切った本体側を室外に向けて窓に取り付ける。すると、室外の空気が流れ込む際、ペットボトルの口部付近で圧縮されることになる。圧縮された空気が室内に流れ込むことで、空気が急激に膨張する際の断熱膨張などの効果によって室内の温度が下がるらしい。身近なところで例えると、「フーッ」と吐いた息を冷たく感じるのと同じ仕組みだと説明している。
開発元は自社サイト上でEco-Coolerの設計図を公開したが、現在はサイトメンテナンス中でアクセスできない状況となっている。
なお、Eco-Coolerの仕組みに対して、「風がないときはどうするのか」「室温を5℃も下げるような効果を発揮するとは思えない」といった疑問の声もあがっている。
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Eco-Cooler