【CES2021】Google兄弟会社のウェイモ、LiDARなど利用した最新自動運転システムを出品

Googleの兄弟会社であるウェイモ(Waymo)の第5世代自動運転システム「Waymo Driver」が、2021年1月11日からオンライン開催された「CES2021」においてイノベーションアワードを受賞した。Waymo Driver は、LiDAR(ライダー、Light Detection and Ranging)や長距離カメラ、レーダーを組み合わせることで、周辺の人や物の位置や動きを正確に検出し、安全に自律走行できるようにする。

ルーフトップに設置したLiDARは、360度の視野を持ち、300m以上離れた物体の大きさや距離も計測できる。側面4カ所にはペリメーターLiDARを搭載し、機械学習を使った周辺視野システムと連携。車両に接近する物体を検出できるほか、停車中の車両や大型車両によりできる死角を減らせるとしている。

最新の長距離カメラと360ビジョンシステムによって、従来よりも遠方まで監視できるようになり、500m以上離れた歩行者や標識も認識できる。搭載している。レーダーには、独自開発の画像レーダーシステムを採用した。LiDARとカメラを補完するように機能し、移動体だけでなく停止中の物体も検出、追跡する。

ハードウェアの設計製造プロセスを簡略化させることにより、センサーは前世代製品比で半分のコストに抑えながら、性能アップを実現したという。同社は2020年中に、ジャガーの電気自動車「I-PACE」にWaymo Driverを搭載し、米国サンフランシスコのベイエリアでのテスト走行などを実施。商用サービスへの実装に向けた開発を進めてきた。同社は、配車サービスや配達サービス、トラック輸送、自家用車など、さまざまな分野の車両プラットフォームでの用途を見込む。

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