三菱化学は2016年8月2日、同社のバイオエンジニアリングプラスチック(バイオエンプラ)「DURABIO」が、仏ルノーの新型「Clio」(日本名は「LUTECIA(ルーテシア)」)のメーターカバーに採用されたことを発表した。DURABIOが欧州車の部品に採用されたのは今回が初めてとなる。
DURABIOは、再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドを使用したバイオエンプラだ。耐衝撃性や耐熱性、耐候性などで従来のエンプラより優れた特性を持つ。
また、発色性が良く顔料を配合するだけでつややかな光沢のある表面を作ることができたり、表面が硬くて丈夫なために擦り傷が付きにくかったりという特徴を持つことから、塗装工程が不要になる。
今回DURABIOをルノーが採用した理由は、高い意匠性を発揮できる特性を持ち、さらに黒漆喰の部品を製造する上で従来必要であった塗装工程を省くことでコスト削減できたことによるという。