- 2021-12-10
- 機械系, 製品ニュース
- CAN, CAN-FD, CANユニット, CANユニットU8555, HIOKI, メモリハイロガー, ワイヤレスCANユニットLR8535, 日置電機
HIOKI(日置電機)は、メモリハイロガー専用オプション「CANユニットU8555」と「ワイヤレスCANユニットLR8535」を2021年12月17日に国内で発売する。これらのCANユニットを使用することで、CAN信号とアナログ測定データを1台のメモリハイロガーLR8450、またはLR8450-01で記録、表示できる。税込み価格はCANユニット U8555が19万8000円、ワイヤレスCANユニット LR8535が26万4000円。
自動車の内部の情報伝達には、CAN(Controller Area Network)と呼ばれる通信規格が使用されている。自動車開発の現場では、これまでCAN信号とアナログ測定データは、別々の測定器を必要とし、一元管理が難しいといった課題があった。また、拡張性が高いCAN通信は、輸送機器分野以外にもロボット、医療機器、工場のIoTシステムでの利用が広がっており、これらの分野でもCANを介して伝達される信号と、同時にさまざまなアナログ測定データを一元管理する要望が高まっていることから、CANユニットU8555とワイヤレスCANユニットLR8535を発売する。
両製品により、1台のメモリハイロガーで、自動車に搭載されている車載センサーのCAN信号と、開発や評価で取得した電圧や温度といったアナログ測定データの双方を一元管理できる。リアルタイムでCAN信号をアナログ波形に変換して表示でき、データ間の変化点や関連性の把握が容易となるため、開発や評価を効率的に進められる。
CANユニットU8555を使用すれば、メモリハイロガーLR8450、またはLR8450-01に集結するアナログ測定データをCAN信号として出力できる。そのためデータの管理をCAN信号に一本化できることから、既存のCANシステムとの統合や、市販のCAN解析ソフトも利用できる。
ワイヤレスCANユニットLR8535は、メモリハイロガーLR8450-01と無線通信するCANユニットとなる。無線通信かつバッテリー駆動により、配線の煩わしさを低減することに加え、配線が困難な場所で測定できるため、設置場所に困ることがない。
また、U8555とLR8535 は、次世代通信規格CAN FDの測定にも対応する。なお、海外での発売は2022年2月17日となる。