ロボット統合コントローラーのシミュレーションソフトにオフライン教示機能を追加 オムロン

オムロンは2022年4月14日、「ロボット統合コントローラー」のシミュレーションソフトウェア「Sysmac Studio 3D シミュレーション」に、オフライン教示機能を4月15日に拡充すると発表した。検査動作のバーチャルティーチングにより、生産設備の立ち上げ期間を90%短縮する。

ロボット統合コントローラーは、ロボットと制御機器の制御を一体化しており、Oneコントローラーで、生産設備を構成するロボットと制御機器を統合制御する。Sysmac Studio 3D シミュレーションは、ロボット統合コントローラーのシミュレーションソフトウェアで、デジタルで設備全体を再現し、実機と同等の精度で動作を簡単に検証できる。

ロボット統合コントローラーで周辺機器とロボットを1つで制御

今回、Sysmac Studio 3D シミュレーションに新機能を追加。現場と現物作業を短縮する。新機能により、バーチャルで、製品検査のためのカメラを取り付けたアームロボットの動作をティーチングできる。これまで20~30点の検査項目がある自動車部品のティーチングは、現物、実機での準備作業に1日必要だったが、机上で約1時間で完了する。

これまでティーチングには、検査対象となる実物の製品が必要だったが、バーチャル上で作業できることから、製品設計中でもCADデータがあれば、バーチャルで検査対象を3D化し、ティーチングできるため、新商品の生産立ち上げの際の時短に役立つ。

仮想撮影機能により、オフライン上で撮影状態を確認でき、カメラ位置や画角が正しいか判断が可能。また、正確にロボットのハンド位置やカメラの焦点位置を指定できる対象物へのスナップ機能(位置教示)を搭載している。カメラ、ロボット、検査ワークの座標を自働演算し、ロボットの移動位置を教示できる。

ロボットパスプランニング機能を搭載。ロボットハンドやワークを持った状態で障害物を回避する経路が自動生成でき、ロボットのティーチング作業が早く、簡単になる。

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