富士経済は2019年2月25日、国内の自動車関連シェアサービス市場調査結果を発表した。
同調査は、ライドシェアや駐車場シェアリング、コインパーキングなどのパーキング&シェアサービス9品目、駐車場装置や充電器などのインフラシステム14品目を対象に、参入企業や関連企業へのヒアリングや文献調査などによって実施したもの。「自動車関連インフラシステム/パーキング&シェアサービスの市場予測 2019」の形でまとめられた。
注目市場の1つは、同じ目的地へ向かうドライバーと利用者がガソリン代や高速代などの交通費を割り勘にする「ライドシェア(カープール型)」だ。ドライバーと利用者のマッチング時の仲介手数料を市場とする。2018年の市場規模が1億円、2025年頃から市場が活性化し2030年には131億円の市場規模に拡大すると見込まれている。
個人や企業が所有する空き駐車スペースをシェアする「駐車場シェアリング」も成長が見込まれている。スペース所有者と利用者のマッチング手数料を市場とする。2018年の35億円から2030年には1094億円に拡大すると予測。
その他、「カーシェアリング」市場も拡大が予測されており、2018年の36億円から2030年には260億円まで成長すると予測する。
市場全体では、「パーキング&シェアサービス」市場は、2018年の1兆3338億円から2030年には2兆7180億円に、「インフラシステム」は、2018年の1964億円から2030年には4996億円に、それぞれ拡大すると予測している。