低消費電流、デジタル2相出力タイプの光学式反射型エンコーダの量産を開始 日清紡マイクロデバイス

日清紡マイクロデバイスは2022年7月21日、デジタル2相出力タイプの光学式反射型エンコーダ「NJL5821R」と「NJL5822R」の量産を開始したと発表した。回転方向や位置検出に向いており、分解能を既存品の「NJL5820R」から高めているため、産業機器やカメラ関係などさまざまな分野で利用できる。100個購入時の参考サンプル価格は、NJL5821Rが495円、NJL5822Rが550円。各税込み。

NJL5821RとNJL5822Rは、デジタル2相出力タイプの光学式反射型エンコーダで、新規設計の受光ICと高出力の赤外LEDを組み合わせ、バッテリー機器でも使用できる低消費電流設計となっている。

直線方向や回転方向などの位置検出は、これまでセンサーと推奨反射板(ストライプミラー)間の距離を一定にする調整が必要だったが、独自にストライプミラーからの反射光を処理。これにより、ロバスト性に優れ、機器への組み込みの簡略化や距離変動に強い特性を持っている。また、センサーとストライプミラー間の距離が変動しても、Dutyや位相差の変動がほとんどない。

広い動作温度範囲に対応しており、動作温度を高温側で105度まで上げることに成功。高温環境下での動作が求められるモーターなどに直接組み込むことができる。また、推奨反射板を組み合わせて使用することで、簡単にデジタルの2相信号が得られ、回転(移動)方向や位置検出ができる。

パッケージは2.6×2.5×0.8mm(COBパッケージ)。動作温度範囲は-30~105度。分解能は、NJL5821Rが150 LPI、NJL5822Rが180 LPIとなっている。

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