- 2023-1-1
- 化学・素材系, 技術ニュース, 海外ニュース
- 3Dプリント技術, Desert Hot Springs, Dezeen, Mighty Buildings, Mighty Kit System, カーボンマイナス, ネットゼロ, 住宅
住宅メーカーの米Mighty Buildingsは、特許取得済みの3Dプリント技術を特徴とした、持続可能な「ネットゼロ」の住宅を開発している。
同社の建築工法「Mighty Kit System」は、廃棄物の量を従来方式と比較して1%にまで削減できると見積もっている。これにより、標準的な住宅1棟の建築で2~4トンの廃棄物を削減し、CO2排出量を低減するという。また、独自の3Dプリント技術を改良するために、リサイクル可能な充填材、生物由来やリサイクル可能な素材を採用している。
建材の一部には、リサイクル樹脂、鉄筋を代替する強度を確保したガラス繊維を採用し、コンクリートで形成する場合と比較して部材を削減できる。使用する素材は断熱性、遮音性、耐水、耐カビ、耐虫害といった特性に加えて、地震やハリケーンなどの自然災害に耐える。
同社は、二酸化炭素排出量の27%を占めるという住宅建設技術の改革を目指している。今後5年にわたり、廃棄物ゼロの生産工程、Kit Systemの設計、コンクリートを使わない独自の建築技術の確立に取り組む。その結果として、2028年までに建築における「カーボンマイナス」を目指す。