- 2023-1-16
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- Bピラー, Drako Dragon, Drako DriveOS, Drako Motors, ECU, Quad Motor architecture, YouTube, ガルウィングドア, タンクターン(超信地旋回), フルカーボンファイバー, ラグジュアリーSUV
新興自動車メーカーの米Drako Motorsは、最もパワフルで速いラグジュアリーSUVと銘打った「Drako Dragon」を開発した。今回、プレスリリースに合わせて、2022年11月18日付けのYouTube動画で走行シーンを公開した。
動力性能は、4輪のすべてにモーターを内蔵する「Quad Motor architecture」によって、合計2000PSを発生する。加速性能は停止状態から1.9秒で時速96.6kmに到達し、トップスピードは時速322km。
ドライバーの操作は、マルチコアのECUによる「Drako DriveOS」が、ナノ秒の精度で車両の挙動に反映させる。特筆すべきは、各ホイールのトルクを独立に、しかも正転と逆転の双方向に制御できる仕様だ。この機能により、通常の自動車では考えられない、その場で回転する「タンクターン(超信地旋回)」ができる。また、多様な路面状況に対応する3ステージのサスペンションを装備する。
車体構造では、世界初のフルカーボンファイバーを採用した。これにより、シャシー重量は従来のSUVと比較して50%に軽量化され、同時に2倍の剛性を確保している。大型のガルウィングドアを採用し、前後席間の窓枠である「Bピラー」を持たないデザインとなった。この構造により高い乗降性を確保するとともに、後席の良好な視界を提供する。
基本価格は29万ドル(約3720万円)で、スーパーSUVのセグメントでは十分な価格競争力を有しているという。