冷間圧造・転造技術を利用した「ギヤ部品」を販売――材料費を低く抑え、大幅にコストダウン

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日東精工は2020年4月1日、冷間圧造・転造技術を利用した「ギヤ部品」の販売を開始した。切削加工による歯車の製造と比較して、材料費を低く抑えられるため、大幅にコストダウンできる。

従来のギヤ部品は、一般的に切削加工や研削加工で仕上げられており、材料の損失や加工に時間がかかることが課題になっていた。そこで同社は、切削加工などを用いないギヤ部品を開発。工業用ファスナー(ねじ)の製造技術を活かし、冷間圧造・転造加工を利用したギヤ部品を製造した。

本技術ではさまざまな形状のギヤ部品が製造できるが、今回製造したのはウォーム(ねじ歯車)とウォームホイール(はすば歯車)だ。工業分野では、機構を小型化する上でウォームとウォームホイールを組み合わせたウォームギヤの需要は高く、種類も豊富だからだ。

ウォーム部の歯部拡大写真

本技術による加工時間は、切削加工による歯車の製造と比較して1/5程度になる。圧造・転造加工は切削屑が出ず、材料費を低く抑えられるため、切削品からの切り替えにより大幅なコストダウンも図れる。

製造したギヤ部品は、パウォーム部を転造で仕上げているため、歯面が滑らかで、表面粗さRz3.2と美しい仕上がりとなっている。また、転造加工による加工硬化で傷にも強く、動作時の静寂性のレベルが高い。

圧造・転造は金型を用いた加工となり、同一金型で加工されたギヤ部品は寸法精度のばらつきが少なく、ギヤ部品の組付け精度や組立効率を高められる。また、冷間圧造・転造加工を用いて成形したギヤ部品は、ファイバーフロー(金属組織の流れ)が切断されないため、切削や研削加工に比べると強度が高まるという。

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