土地を効率的に活用する営農型太陽光発電に向いた、垂直設置型ソーラーパネル

米Sunstallが、土地を効率的に活用して再生可能エネルギーを生み出す、垂直設置型のソーラーパネル「Sunzaun」を発売している。カーボンニュートラルに向けて、電気自動車が普及し、再生可能エネルギーの需要が高まる中、さまざまな土地で利用できる分散型発電が推進されている。

Sunzaunは、地面に対して垂直に設置できる両面発電モジュールだ。従来の片面式パネルは北半球で一般的に南向きに設置されるが、Sunzaunは両面で受光するため、東西方向から太陽光を取り込む。ドイツのライプツィヒ応用科学大学の研究によると、東西向き両面パネルの発電量は、午前と午後に2回ピークを迎え、従来の南向きパネルに匹敵するという。

農地にソーラーパネルを設置し、太陽光を農業生産と発電に利用する営農型太陽光発電が、土地を効率的に活用できる方法として近年注目されている。垂直設置型のSunzaunは、設置面積が狭いため営農型太陽発電としての活用が可能だ。

現在カリフォルニアのワイン農園に、43個のモジュールで合計23kWを発電するSunzaunが設置されている。同社は、農地のみならず高速道路や鉄道の線路沿い、住宅などにフェンス代わりに設置することも可能だとして、分散型発電を推進している。

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