世界最小のVRヘッドセット「Bigscreen Beyond」が登場――カスタムビルドで装着感を追求

バーチャルリアリティ(VR)向けヘッドセットを販売する米Bigscreenは、2023年2月13日、新製品「Bigscreen Beyond」を発表した。既存のモデルから小型・軽量化され、同社は「世界最小のVRヘッドセット」とアピールしている。

Beyondの寸法は、最薄部が24mm。127gの重量は、競合製品に対して優位性がある。創業者兼CEOのDarshan Shankar氏は開発の契機を、「今日のVRヘッドセットの重量は2016年の製品から2倍に増加し、重く、かさばって不快と感じていた」と説明した。

Beyondが内蔵するOLED(有機EL)マイクロディスプレイは、5120×2560ピクセルの解像度を持つ。新設計の素材とコーティング技術による、3枚構成の通称「パンケーキレンズ」は、旧世代のフレネルレンズと比較して小型軽量で、光学的透明度が大幅に向上した。

Beyondの購入者は、メールの案内に沿ってiPhoneアプリで自分の顔を3Dスキャンし、両目の距離(瞳孔間距離)と顔の輪郭を測定する。Bigscreenはそのデータを使ってレンズの位置を調整し、顔に沿ったクッションを装着したカスタムビルドの製品を用意する。

Beyondの価格は999ドル(約13万円)で、2023年2月13日に予約を開始した。出荷予定は、2023年の第3四半期にアメリカで始まり、第4四半期にカナダとヨーロッパ、年末には日本、オーストラリアなどへのデリバリーを予定している。

関連情報

Bigscreen Beyond The world’s smallest VR headset

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