- 2023-7-24
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Christian von Koenigsegg, F1マシン, Koenigsegg Direct Drive(KDD), Koenigsegg(ケーニグセグ), Nevera, Regera, Rimac, ツインターボV8エンジン, 電動ハイパーカー
スウェーデンの自動車メーカーKoenigsegg(ケーニグセグ)は、2023年6月16日、同社の電動ハイパーカー「Regera」が、停止状態から急加速して一定の時速に達した後に急停止して停止状態になるまでの時間で、クロアチアの自動車メーカーRimacの「Nevera」が保有していた世界最速記録を更新したと発表した。
Regeraの性能は、長年にわたり公道やサーキットで、ラップ、加速、ブレーキングなど数々の記録で証明されてきた。そして、ハイパーカーの世界で広くベンチマークとされている、0-250-0 mphテストと0-400-0 km/hテストにおいて、それぞれ29.60秒と28.81秒という驚異的なタイムを記録し、頂点の座を奪還した。
この優れたパフォーマンスは、内燃エンジンの従来のトランスミッションに取って代わる「Koenigsegg Direct Drive(KDD)」推進システムによるものだ。KDDは、自社開発のツインターボV8エンジンの強大なパワーをトランスミッションなしでリアアクスルに直結し、電気アシストサポートと組み合わせることで、現在のF1マシンのようなブレーキングを可能にする。
今回の記録更新に際し、同社の創業者でありCEOのChristian von Koenigsegg氏は、「この特別な記録は、極限の性能のあらゆる面を網羅した記録なので、我が社にとって大きな意味を持つものです。Regeraが時を経てもなお、自動車業界を驚嘆させることができるのは、時代を超越したそのデザインだけでなく、時代を先取りしたエンジニアリングとテクノロジーのたまものです」と述べている。