藻類を活用、CO2を吸収しながら発電するバイオパネル――遮熱による温度調節機能も

メキシコを拠点とするスタートアップGreenfluidicsが、水と藻類で内部を満たしたバイオパネルを開発した。パネルを建物の外壁に取り付けることで、二酸化炭素を吸収しながら、電力を生み出すことができる。

世界的にカーボンニュートラルへの取り組みが加速する中、光合成により二酸化炭素を吸収し、バイオマス燃料や食料としても活用できる藻類はさまざまな産業において注目が高まっている。Greenfluidicsのバイオパネルは年間最大328kWh/m2のエネルギーを生成し、日よけなどによる温度調整効果により年間最大90kWh/m2を節約。二酸化炭素を年間最大 200 kg削減できるという。

パネル内の水に再生利用可能な炭素のナノ粒子を加えることで熱伝導率を向上させた。藻類が充填されている面と反対側の面とを行き来する水がより多くの熱を蓄え、その熱を熱電発電機に流して発電し、建物に直接電力を供給することも可能な設計となっている。

Greenfluidicsは2017年からバイオパネルの設計/開発に着手。2021年にプロトタイプをテストし、2022年後半から早期導入を開始する計画だ。

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