日本でもメイカーズ(個人で営む製造業)への注目が集まってきているが、それでも農業やITといった業界と比べると、製造業界で働いていて自営業という道を選ぶことは勇気がいることかもしれない。
実際のところ、業種別に見たとき、自営業者の比率にはどれくらいの違いがあるものだろうか。参考になりそうなデータとして、アメリカで発表された自営業者に関する調査結果を紹介しよう。
調査会社の米Pew Research Centerが2015年10月22日に公開したデータによると、アメリカで働く労働者のうち、10%(1460万人)が自営業者。20%(2940万人)が自営業者に雇われた労働者となり、合わせると30%を占めることになる。
全産業では30%という割合になるが、「農業・林業・水産業」では81%に跳ね上がる。「建設業」(68%)、「士業・ビジネスサービス」(53%)といった業種も自営業関係者の比率が高い業種だ。
一方、やはり「製造業」の自営業関係者の比率は低めで平均を下回る22%。ただ、製造業よりも比率が低い業種もあり、「教育・健康サービス」は15%という結果となった。