ARM、電力効率に優れたCPUコア「Cortex-A35」を発表

英ARMは2015年11月10日、ARMv8-Aアーキテクチャーの新型CPUコア「Cortex-A35」を発表した。ARMが設計した64ビットCPUコアの中でも、Cortex-A35は最も高性能なAクラスの製品だという。

Cortex-A35は、32ビットCPUコア「Cortex-A7」の後継として、32ビットアプリケーションとの互換性を保持。さらに、Cortex-A7の電力プロファイルとARM big.LITTLEマルチコア構成を踏襲している。

また、ARMの発表によるとCortex-A35の平均的な性能は、Cortex-A7より20%高いという。プロセスノード28nm1GHzで動作したときの総消費電力は、CPUコアあたり90mW以下にまで抑えられるようになった。

さらに、同じARMv8-Aアーキテクチャーの64ビットCPUコア「Cortex-A53」と比べても、半導体ダイの面積が25%縮小したほか、CPUコアあたりの消費電力が33%も少なくなった。

Cortex-A35は現状、最も電力効率が向上した64ビットCPUコアとなる。これにより、シングルボードコンピューターや車載機器など、消費電力に制限がある組み込みアプリケーションにも、今後ARMv8-Aアーキテクチャーを統合することが可能。Cortex-A35の出荷は、2016年の後半となる見通しだ。

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