ロケットエンジンのターボポンプ軸受の解析にCAEソフト「Adams」を活用

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

エムエスシーソフトウェア(MSC)は2015年12月18日、NTNがロケットエンジンのターボポンプ用軸受の力学的機能の解析のために、MSCの機構解析ソフトウェア「Adams」を活用していることを発表した。

ロケットエンジンでは、ターボポンプの軸受自体に水素や酸素などの液体推進剤が流され、この中で運動する軸受内の玉と保持器が非常に高速で通過する。このため、軸受の性能低下が懸念されている。しかし、極低温の液体推進剤が流れる中で軸受内の運動を詳細に計測することは難しいとされている。

そこでNTNはJAXAと協力し、ロケットエンジンのターボポンプ軸受の研究を実施。

まず液体推進剤から玉や保持器に作用する力やモーメントをCFD解析により算出し、これを考慮した状態でAdamsにて軸受内部の運動状態を計算。具体的にはCFD解析の結果で得られた液体水素の影響を、玉と保持器に作用する力とモーメントの関数式として定義し、NTNが独自開発した玉、保持器、軌道輪の接触計算サブルーチンにその関数式を組み込んだ。

これを解析した結果、液体推進剤の影響で玉の回転速度の低下や玉と保持器の間の干渉力の増加、また保持器の応力低下が確認できたという。

NTNは、この解析結果を今後の軸受開発に活用していく予定だという。

関連リンク

プレスリリース

関連記事

アーカイブ

fabcross
meitec
next
メルマガ登録
ページ上部へ戻る