米NVIDIAは2016年3月1日、ディープラーニングに対応した組み込み開発用GPU搭載ボード「NVIDIA Jetson TX1」を日本国内で発売すると発表した。米国では2015年11月に発表されている。
NVIDIA Jetson TX1のGPUは、NVIDIA Maxwellアーキテクチャを核に設計され、256基のCUDAコアを搭載して、1TFLOPS以上の処理能力をもつ。一方、消費電力は低く抑えられ、サイズは50mm x 87mmとクレジットカード大だ。
また開発環境として、GPU向けの統合開発環境CUDA7.0をサポートするほか、SDKとして、機械学習のライブラリ「cuDNN」や、コンピュータビジョン用のライブラリとフレームワーク「VisionWorks」などが用意されている。これらを用いることで、リモコンで飛ぶだけでなく自ら経路を考えて飛行し探索や救助が行なえるドーロンなど、自ら学び、自律稼働するマシンを作れるという。
CPUは64ビットARM A57を搭載し、ビデオは4Kビデオのエンコードおよびデコードが可能だ。メモリは4GB LPDDR4、25.6ギガビット/秒、ストレージとして16GBのeMMCを搭載する。対応OSはLinux for Tegraとなっている。
インターフェース等がセットになったNVIDIA Jetson TX1開発キットが、3月中旬からオープン価格で提供開始される。