STマイクロエレクトロニクスは2016年4月12日、モバイル機器やウエアラブル機器に搭載された慣性センサのデータから、使用者の体の動きを検知できるソフトウエアを無償提供することを発表した。
提供されるのは、使用者の静止や歩行、ジョギングや運転等の動作や移動パターンからユーザの行動を特定するアクティビティ認識用のosxMotionARパッケージ、利用機器が机上にあるのか使用者が手に持ってディスプレイを表示させようとしているのかなどが検知できる位置認識用のosxMotionCPパッケージ、機器を持ち上げる、軽く当てる、またウェイクアップイベントなどの動作検知が可能なジェスチャ認識用のosxMotionGRパッケージの3種類だ。
各ソフトウエアは、同社のOpen.MEMSソフトウエア・ライブラリのライセンス契約に基づいて無償で提供される。
それぞれのソフトウエアは消費電力を抑えるよう設計されており、身体活動をリアルタイムで長期間モニタするフィットネスやヘルスケア用のモバイル機器、ウエアラブル機器に適しているという。