3月の世界半導体市場、前月比0.3%増と5カ月ぶりにプラス

米Semiconductor Industry Association (SIA)は2016年5月2日、3月の世界半導体売上高が前月比0.3%増の261億ドルだったと発表した。月間売上高が前月比でプラスに転じたのは5カ月ぶりだという。

3月の売上高が前月比でわずかに拡大したとはいえ、1~3月期の売上高は2015年10~12月期と比べて5.5%減の783億ドル。前年同期に比べると、5.8%の減額だった。SIAのCEOであるJohn Neuffer氏は、需要低下、市場循環、マクロ経済の状況が世界半導体売上高の成長を妨げ続けていると指摘した。

3月の地域別売上高は、中国が前月比1.1%減/前年比1.3%増、欧州が前月比0.1%増/前年比9.8%減、アメリカが前月比2.8%減/前年比15.8%減、日本が前月比4.8%増/前年比1.8%増、アジア太平洋とその他が前月比2.3%増/前年比6.4%減だった。

John Neuffer氏は、「アメリカ半導体売上高の83%が外需で成り立つ以上、アメリカ半導体産業の長期的な成長には海外との取引拡大が欠かせない。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、半導体産業、技術セクター、アメリカ経済、ひいては世界経済にも良い結果をもたらす。議会はTPPを承認すべきだ」と述べている。

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