日本TI、デュアル・コイル・アーキテクチャ搭載の誘導性差動近接センサを発表

日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2016年5月12日、デュアル・コイル・アーキテクチャ搭載の誘導性差動近接センサ「LDC0851」を発表した。

LDC0851は、基板上に構成されたパターン・コイルを使って鉄などの導電性物質の有無を検出する手法を採用。家電や産業用機器などの押しボタンやドアの開閉検出、ボリュームなどの回転速度や方向の検出などへの利用に適している。 

デュアル・コイル・アーキテクチャにより、温度変化による特性の変化や、部品の経時変化を自動的に補正できる。そのため、周囲温度の変化などにかかわらず、ホールセンサなどの磁気を使った手法と比較して最大10倍も高い1%未満の精度でのスイッチングが可能。これにより、製造時の校正作業を不要にするほか、構成部品によるばらつきも最小化する。

また、磁石を使用しない非接触のスイッチング手法を採用し、油分、ごみ、ちりなどの絶縁性汚染物質に対する耐久性を備えた。10サンプル/秒時に平均20μA未満で動作する。

パッケージは2×2mmの8ピンWSONで、1000個受注時の参考価格は0.38ドル。TI storeや販売特約店から注文できる。

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