ロームは2016年4月13日、48Vなどの高い入力電圧から3.3Vや5Vなどの低電圧に直接降圧できるDC/DCコンバータIC技術を確立したと発表した。
同技術は、ローム独自のパルス制御技術により、従来品比1/6のスイッチングオン時間となる20nsを達成。そのため、2MHzの固定スイッチング周波数を使用しながら、48Vから3.3Vに安定して降圧できる。降圧比が大幅に向上したため、セカンダリ電源ICなどによる中間変換は不要になった。
また、ローム製の高耐圧MOSFETを採用することで、従来品に比べて約4.6倍の12~65Vに入力電圧範囲を拡大。短いパルス幅で電流を制御できる電流モード制御の採用で位相補償を可能にしたほか、ラジオAM帯域1.84MHzの範囲外である2MHzに駆動周波数を固定して周波数の干渉を防いだ。
ロームは今後、今回発表の技術を用いた製品「BD51180TL」の2016年中のサンプル出荷を目指すとしている。