8月期の世界半導体売上高、ここ3年で最も高い前月比成長率を達成

米Semiconductor Industry Association(SIA)は2016年10月3日、8月期の世界半導体売上高が前月比で見て2013年5月以来最も大きな成長を遂げ、前年同月比で見ると1年2カ月ぶりに上昇に転じたと発表した。

SIAの調査によると、8月期の世界半導体売上高は280億円で、前月の271億円を3.5%上回った。前年の279億円と比べた場合は、0.5%拡大したことになる。SIAのCEOであるJohn Neuffer氏はこれについて、「幾月も続いた世界半導体売上高の低迷が8月の確固とした成長に食い止められ、半導体世界市場は近頃反発の兆しを見せている」と語る。

地域別ではアメリカ市場が特に活況で、ほぼ3年ぶりに前月比の売上高が上昇。前月比の成長率が6%に上り、他の地域の市場をリードした。中国市場もまた際立った成長を示し、前年同月比の成長率が他のどの地域の市場よりも群を抜いて高かった。

地域別の売上高は、中国が前月比+3.1%/前年比+7.1%、欧州が前月比+0.7%/前年比−3.3%、アメリカが前月比+6.3%/前年比−3.1%、日本が前月比+4.8%/前年比+2.2%、アジア太平洋とその他が前月比+2.7%/前年比−2.7%だった。

John Neuffer氏は8月期の好調を踏まえ、「全体で言うと、世界半導体売上高の成長はまだ昨年のペースよりも遅れている。だが、2017年が近づくにつれて、正しい方向に向かっているように思える」とコメントしている。

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