村田製作所は2017年1月17日、0.4mm厚の電気二重層キャパシタ「DMHシリーズ」を商品化したと発表した。同社によると、このサイズは世界最薄であるという。ウェアラブル機器などのピークパワーアシスト向けの需要を見込んでおり、量産およびサンプル対応は2017年2月から開始する。
電気二重層キャパシタは、セラミックコンデンサや電解コンデンサ等に比べ100倍以上の大容量、さらに一般的な二次電池と比べ長い寿命を有する蓄電デバイスだ。
同社の電気二重層キャパシタは、小型薄型サイズであるだけでなく低ESRであり、小型機器のパワーアシストとして用いることで、高出力や電源の安定化が実現できるようになるという。
今回商品化された0.4mm厚のDMHシリーズは、4.5Vの電圧で、リチウムイオン電池のピークパワーアシストに最適。35mF、300mΩの大容量・低ESRにより、1Aで数十ミリ秒のピークパワーアシストが可能だ。
DHMシリーズは限られたスペースで使用できることから、ウェアラブル機器やモバイル機器に加えて、スマートカードや電子ペーパー機器への採用も目指すとしている。