ホンダ、大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP2」を発表 吸/排気バルブと燃焼室を新設計

ホンダは2017年5月22日、「CBR1000RR SP」をベースとして、サーキット走行やレース使用を想定した吸/排気バルブと燃焼室を新たに設計したシリンダーヘッドを搭載する大型スーパースポーツモデル「CBR1000RR SP2」を発表した。6月5日より商談を受け付ける。

同モデルに搭載されたエンジンは、圧縮比を13.0へアップし、ピストンリングの表面処理をダイヤモンドライクカーボンに変更して混合気のシール性能を向上させた999cm³・水冷DOHC直列4気筒エンジンだ。

吸排気効率を最適化させるために、バルブ径を拡大するとともにバルブ挟角を変更。加えて、燃焼室形状とピストン頭部形状を最適化して燃焼効率を向上させた。また、シリンダーヘッドの冷却性を向上させるためにスパークプラグをロングリーチ化し、ウォータージャケットをさらに燃焼室に近い位置に配置している。

新たに採用したダイレクト・エア・インダクションシステムは、従来の基本システムを踏襲しながら、吸気抵抗を低減させ吸入空気密度を高めるために、吸気ダクトやエアクリーナーボックスを新たに設計。また、スロットルボディーのボア径を直径46mmから48mmに拡大し、さらに燃料吐出圧力も高めることで燃料微粒子化促進による高い燃料効率を追求した。

エキゾーストシステムは、新構造のチタン製マフラーを採用することで、従来モデル比で約2800gの軽量化を達成。マフラー前側パイプ部の2重管構造によって膨張室容積をより有効に使い、さらにサーボモーター駆動の可変排気バルブを2重管内側のパイプ内部に配置。エンジン回転数などに応じてバルブ開度をECUで制御することによって排圧を常に最適化し、低回転での力強いトルク特性と、高回転の出力を両立させた。

その他にも、ハイリフトカムシャフトへの交換対応用にバルブリフターの外径を拡大。前後のホイールには、マルケジーニとホンダがCBR1000RR SP2専用として共同開発した、マルケジーニ製軽量アルミ鍛造7本スポークホイールを採用した。

2017年型モデルは35台の限定販売、メーカー希望小売価格は302万4000円(税込、保険料等含まず)となっている。

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