芝浦工業大学、培養環境を自由に制御し細胞の培養や分析ができる可動式マイクロ流体デバイスを開発

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芝浦工業大学は2017年5月26日、同大学機械工学科の二井信行准教授らの研究グループが、培養環境を自由に制御して細胞の培養や分析ができる可動式マイクロ流体デバイスを開発したと発表した。

同デバイスは、培養空間を複数の可動式ピンの複合体で構成し、可動式ピンの配置を変えることでデバイス内の流路をさまざまな形に変更できる構造を持つ。

これにより、細胞の増殖状況に合わせた流路幅の拡張や、逆に幅を狭めて細胞に圧力をかけた際の変化を測定するなど、1つのデバイスで臨機応変に培養環境を制御できる。その結果、従来は難しかった、圧力や流れを変えた際の細胞の振る舞いの観測などの新しい実験も可能となった。また、扱いが容易なために屋外へ持ち出しての環境測定などにも活用できる。

細胞培養技術は1970年台までにほぼ確立したと言われ、それ以来当時の培養方法が踏襲されてきたために、工学的な意味での最適化がなかなか進まなかった。

同研究グループによると、ガスや粒子などを流路に導入できたり、腸のぜん動運動などの生体内の動きに近い環境も構築できるため、今後は医療ガスや腸内環境研究などの研究につなげていくなど、新たなマイクロ流体デバイスの可能性を探っていくという。

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