高炉水素還元技術の試験炉にて、高炉本体からのCO2排出量を33%低減――2040年頃の50%削減に向けて前進 日本製鉄

日本製鉄は2024年2月6日、高炉水素還元技術「Super COURSE50」の試験炉にて、高炉本体からのCO2排出量が33%低減したと発表した。同発表によると、世界最高水準だという。

Super COURSE50とは、加熱した水素を用いて大型高炉からのCO2排出量を50%削減する技術を指す。

同社は2022年5月より、東日本製鉄所君津地区の水素還元試験炉(内容積12m3)にて、同技術の開発試験を実施。2023年8月には、高炉本体からのCO2排出量が22%低減したと発表していた。

今回の試験では、酸化鉄(鉄鉱石)の炭素還元に替えて水素還元(吸熱反応)を増やす際に、加熱した水素を用いて高炉内の熱バランスを維持。CO2排出量の削減効果を検証した。

今後は、基本原理の検証やスケールアップ技術の開発を進め、2040年頃のSuper COURSE50技術の確立を目指す。

関連情報

高炉水素還元技術Super COURSE50 の試験炉において加熱水素吹込みにより、世界最高水準となる高炉CO2 排出量33%削減を確認
加熱水素を用いて高炉製鉄でCO2の22%削減を確認 日本製鉄など

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