三菱重工ET、インドネシアで分散型電源としてディーゼル発電設備147基を受注

据付作業の様子(左)とディーゼル発電設備「MGS1500C」(右)

三菱重工エンジン&ターボチャージャ(MHIET)は2017年8月30日、インドネシアの国営電力会社であるPT.PLN(Persero)向けに、ディーゼル発電設備MGSシリーズ147基を受注したと発表した。多数の島からなる同国での効果的な分散型電源として活用される。
MHIETが今回受注した発電設備は、MGSシリーズでは中核となる「MGS1500C」で、定格出力は1200kW。高速回転により、出力の大きさに比べてエンジンは小型軽量のため、狭い場所でも多数の発電設備ユニットを設置できる。

9月中にエンジン147台の製造・出荷を完了し、現地では、MHIET子会社のMitsubishi Heavy Industries Engine System Asia Pte.Ltd.(MHIES-A)が関連機器、部品を調達してセット化する。その後、セット供給を受けた現地MGSシリーズ代理店のPT.Berkat Manunggal Jaya(BMJ)が、カリマンタン島の19地区とスラウェシ島の3地区に据え付けて試運転を行い、PLNに引き渡す。2018年前半にかけて順次営業運転を開始し、営業運転開始後は、MHIETが全発電設備について本社からICT(情報通信技術)の活用による遠隔監視サービスを行う。

多数の島嶼で構成されたインドネシアは、大規模な発電所から長い送電線で電気を供給しにくい地域が多い。一方で、ディーゼル発電燃料となる石油資源に恵まれており、PLNでは住民に対するディーゼル発電設備による分散型電源を利用した電力供給を推進している。MHIETは、2016年3月に事業会社化される前の三菱重工時代からPLN向けにディーゼル発電設備を供給しており、これまで600基を超える納入実績があるという。今回の受注もそうした実績が評価されたものだ。

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