住友重機械、自動車のボディ・フレームを大幅に軽量化する製造システム「STAF」の評価設備が完成

住友重機械工業は2017年9月21日、自動車のボディ・フレームを大幅に軽量化する製造システム「STAF(Steel Tube Air Forming)」の評価設備が完成したと発表した。

STAFは、鋼管をプレス機の金型にセットして成形加工するシステムで、通電加熱、高圧空気注入、成形、焼入れという4つの工程が含まれる。フレームを組み立てる際に不可欠な、つば状の部品であるフランジをフレームと一体で成形できるのが特長だ。

この工法では、従来のようにフランジを後から溶接で接合する必要がないため、工程の簡略化が見込める。さらに、フレームの剛性を高めることで材料の厚みを薄くできる。同じ強度条件下で自動車車体の部品をSTAF構造に置き換えた場合、従来の構造と比べて約30%の軽量効果が得られるという。

同社は、すでに車体部品への適用に向けて自動車メーカーと検討を開始しており、2018年度から設備の導入を目指す予定だ。STAFを次世代の成長事業として位置づけており、2024年に100億円の売り上げを目指すとしている。

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