”マシン以上のパートナー”、「TOYOTA Concept-愛i」をより身近にする新モデル「RIDE」「WALK」――トヨタ自動車コンセプトカー

トヨタ自動車は2017年10月28日から一般公開する「第45回東京モーターショー2017」において、「未来の愛車」を形にしたコンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i」シリーズを展示する。

トヨタは2017年1月にアメリカで開催された「2017 International CES」に、車が人の感情や嗜好を理解してパートナーになるという未来像を具現化したコンセプトカー「TOYOTA Concept-愛i」を出展。ドライバーの表情・動作・声色を複合的に分析することで感情や覚醒度などを推定する「人を理解する」技術をベースに持つ。




例えば「人を理解する」技術によって、ドライバーがパニックに陥っていて運転に適した状態にないと判断すれば、自動運転に切り替える。眠気に襲われているのなら覚醒させ、興奮状態にあるのならリラックスさせるといったやり方で「安全・安心」な運転を目指す。

他にもドライバーと自由に対話する機能も備え、ドライバーの感情や位置情報などを掛け合わせて「感情マップ」を作成することもできる。特定のルートを走行した場合、どの地点を走ったときに「楽しい」などの強い感情が現れたかを記録。データを蓄積していくことでドライバーの好みを解析して「少し遠回りしてでも楽しめるルートを提案する」といった形で、これまでには体験できなかった「Fun to Drive」をもたらしてくれるという。ドライバーが空腹そうなら、目的地に向かうルート上にあるおすすめのレストランを薦めてくれる――といったコミュニケーションが実現する可能性もあるそうだ。

東京モーターショー2017では、先に披露された四輪モデルだけでなく、小型モビリティ「TOYOTA Concept-愛i RIDE」と歩道などの歩行空間での利用を想定した「TOYOTA Concept-愛i WALK」がお披露目となる。

TOYOTA Concept-愛i RIDEは、ユニバーサル性を重視したモデルだ。ガルウィング、電動ユニバーサルスライドシート、ジョイスティックなどを採用。車いす利用者でも無理なく乗降できて、車内に車いすを収納できる。




また、1人で乗車して運転する際には運転席が中央へ移動して視野を確保。自動駐車や自動バレットパーキングといった運転支援の機能も備え、高齢者などにも「安全・安心」に運転ように工夫している。

もう1つのTOYOTA Concept-愛i WALKは、立ち乗りタイプの三輪パーソナルモビリティだ。全長は人の歩幅以下、全幅は肩幅以下と持ち歩きできそうなサイズ。自動走行可能で、走行中に危険を察知するとドライバーへ警告して、自動回避する。

操縦はセグウェイのような体重移動によるものではなく、ステアリングを使用。ステップ高は140mmと低床なので、高齢者やスカートを着用した女性などにも利用しやすいとうたっている。

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