ヤンマー、4WDオフロード車のサスペンション技術を応用した「サスペンションボート」発表

ヤンマーは2018年3月8日、4WDオフロード車のサスペンション技術を応用して開発した、近未来型コンセプトボート「サスペンションボート」を発表した。

同ボートの製造には、豪Nauti-Craftのマリンサスペンション技術を採用した。この技術は4WDオフロード車のサスペンション技術を応用し開発されたもので、油圧サスペンションを受動(パッシブ)制御することで、対立することなく波エネルギーを吸収し、優れた乗り心地を生み出す。

また、高速旋回時は、パッシブ制御による波エネルギーの吸収と同時に、左右のデミハル運動を能動(アクティブ)制御することで、スムーズで安定した旋回性能を発揮する。これらの特徴により、洋上航行や洋上作業における安全性の向上、船の操舵性と操作性の向上、天候の影響を最小限に抑える運行計画の実現など、さまざまな価値の提供が期待できるとしている。

さらに、低速領域はモーターで走行し、中速領域ではエンジンまたはエンジンとモーターで走行する「ディーゼルハイブリッドシステム」を採用。排ガス削減による環境対応と航行時の燃料使用量削減による省エネ対応を実現する。アシストモードを使用すれば、エンジン回転にモーター出力をプラスして、よりパワフルに加速できるという。

ボートの全長は9.36mで、全幅3.38m、全深2.71m。同社は2018年3月8日から11日までパシフィコ横浜で開催される「ジャパンインターナショナルボートショー2018」に参考出展する。

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