- 2018-6-1
- 技術ニュース, 機械系, 海外ニュース
- Aedo, Feel The View, Ford Italia, GTB Roma, Marco Alù Saffi
ドライブに出掛けたときの車窓から眺める海や山の風景は思い出深いものだ。これを目の不自由な人にも感じてもらおうと、Ford ItaliaとGTB Roma、視覚障がい者向け機器を開発するスタートアップAedoが協力して考案、開発したのがスマートウィンドウ「Feel The View」だ。
Feel The Viewは、窓に取り付けたカメラで風景を撮影し、高コントラストなグレースケールイメージに変換、特殊なLEDを配置したガラス上に再現する。これは目には見えないが指でガラスをなぞることで、変換された画像の255段階の濃淡に応じてガラスが振動するという仕組みだ。このハプティック(触覚)フィードバックによって、目の前の情景を心の中に浮かび上がらせることができる。システムは同時にインターネット経由で撮影地の情報を取得、音声ガイドすることも可能だ。
Ford Italiaのスポークスマン、Marco Alù Saffi氏は、「私たちは人々の生活をより良くするために努力しています。技術は進歩しており、旅を本当に思い出深いものに変えることができます」と述べている。
Feel The Viewはまだプロトタイプだが、実用化すれば目の不自由な人に新たな世界を開くばかりでなく、視覚障がい者向けの新たなプロダクトのデザインにつながる技術といえるだろう。