- 2018-6-1
- 化学・素材系, 技術ニュース
- CAMPFIRE, Flowsquare+, Kickstarter, クラウドファンディング, 流体力学
現役の流体力学研究者が、エンジニア向けに流体力学の理解を助け、より簡単に身の回りの流体現象を手軽に可視化、予測できる流体シミュレーションできるソフトウェア「Flowsquare+」の開発を進めている。応用例としては家庭内やオフィスの空調機器配置の最適化、スポーツ科学や都市環境研究、自動車エアロパーツ設計、家電用または産業用熱輸送機器設計など対象だ。
開発者はこれまで、2次元流体シミュレーションソフト「Flowsquare」を開発、公開している。境界条件の設定には、ペイントソフトでシミュレーションしたい場の絵を描くだけという簡単なインターフェースを採用し、流体数値シミュレーションの専門知識がなくても気軽にシミュレーションできるものだ。今回、Flowsquareをベースにし、2次元から3次元へとシミュレーションを拡張することで、3次元性の強い実用的な流れ場への適用を可能にしている。
Flowsquare+の特徴は、専門性を有する前処理や後処理(CADによる境界条件設定や、計算メッシュ生成)を必要としないこと、シミュレーション実行中にも可視化結果が随時描画されること、Flowsquare+に含まれるオプションで結果を可視化(速度ベクトル、断面図、カラーコンター、流体追跡粒子、流線を予定)でき、可視化用のソフトウェアを別途用意する必要が無いことなどだ。
Windows PCで動作し、手ごろな価格での提供を目指すという。開発者は現在、CAMPFIREで開発資金の提供を募っている。Flowsquare+は1カ月のお試しライセンス価格3000円から提供する。3カ月のライセンスは1万円、1年であれば3万円だ。
また並行してKickstarterでもプロジェクトを開始、グローバルに資金を集めている。こちらでは2018年6月7日までクラウドファンディングを実施中だ。
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