GLIONグループのオーエス技研は、汎用FR車用7速シーケンシャルミッション「OS-FR7」の予約受付を開始、2018年8月1日に販売開始する。初回ロット10基の数量限定だ。
OS-FR7は、エンジンなど自動車部品の開発、製造、販売を手がけるオーエス技研が新たに開発したものだ。通常のFR車用ミッションはそのほとんどに直結ギア(エンジンと直結するギア)があるが、同製品にはそれが無く、独立した1次減速ギアがあるのが特徴。エンジンから入力された出力は一旦すべてが減速されてカウンターギアへ入力され、回転数の低い部分でドグクラッチのかみ合いを行うため、高回転時にもスムーズなギアチェンジを可能にしている。
ギアレシオは、1速 2.737/2速 1.913/3速 1.462/4速 1.214/5速 1.000/6速 0.903/7速 0.750。対応出力は441.2kW(600PS)。価格は166万円(税別)。汎用のFR車用のため、車両搭載には部品製作や車両加工等の専門的な知識と技術が必要だ。
オーエス技研が、既存製品の6速シーケンシャルミッション「OS-88」を開発したのは2002年で、当時はまだ6速ギアはレーシングカーのものだったという。その後、6速ミッションも一般的になり、他にないものを作りたいという想いからプラスワンの7速シーケンシャルの開発を始めたという。開発にあたっては、OS-88とは全く別の物を作ることをコンセプトとして、機構もレイアウトもすべて新設。共通部品は1つもないという。
今後は、今までギア比選択ができなかった車両に向け、ギアレシオを増やしていくという。また、使用カテゴリーを限定して廉価版の5速シーケンシャルを開発する予定だ。