損傷した神経を修復後、体内に吸収される電子医療用デバイス

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ノースウェスタン大学とセントルイス・ワシントン大学医学部の研究者は、インプラント可能な生分解性のワイヤレスデバイスで、神経の再生を促進し、損傷した神経の治癒を改善する、生体吸収性のある電子医療デバイスを発表した。

ノースウェスタン大学の材料科学者、技術者、ワシントン大学の神経外科医らによる共同発表によると、外科的処置後に、このデバイスによりラットの損傷した末梢神経に周期的な電気パルスを送って脚の神経の再成長を加速し、筋力および制御の最終的な回復を高められるという。

10セント硬貨ほどの大きさ(約18mm)で、紙ほどの厚さのワイヤレスデバイスは、約2週間動作し、その後体内に吸収される。研究者はこれを「生体吸収性電子医療」と呼んでおり、臨床的に適切な期間に、必要な部位で直接治療を行い、従来のインプラントに伴う副作用やリスクを低減するという。

研究論文は、2018年10月8日に『Nature Medicine』誌に掲載された。論文の共著者で、生体埋め込み技術のパイオニアであるノースウェスタン大学のJohn Rogers博士は、「治療へのこのアプローチは、薬剤や化学を超えた選択肢の検討も可能になる」と説明している。

このデバイスはまだヒトでは試験されていないが、この知見は神経損傷患者の将来の治療の選択肢になる可能性もある。



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