独BMWと独TYDEが共同で、電動の高級フォイリングヨットを開発

高級ヨットメーカーの独TYDEは独BMWと共同で、フォイリングモーターヨット「THE OPEN」を開発した。これは自動車技術と海事イノベーションを融合させた持続可能な水上モビリティだ。また、個人向けとしては最大のハイドロフォイル(水中翼)高級ヨットだという。デザインはBMW Group Designworksが提供した。

フォイリングとは、ハイドロフォイルの揚力によってヨットを水面から浮かせ、まるで空中を飛んでいるかのようにヨットを走らせるというものだ。水による抵抗を減らすことで、速度を上げることができる。

THE OPENでは、ハイドロフォイルによる抵抗の低減により、80%の省エネを可能にした。この効率は、1時間に150リットル以上の化石燃料を消費する従来のデイヨットを遥かに凌ぐという。また、屋根部分の全面を覆うソーラーパネルを利用することで、アイドルタイムの動力源についても環境に配慮している。

400kWhのバッテリーおよび2基の100kWの電気エンジンを搭載することで、巡航速度は25ノット(時速46.3km)、最高速度は30ノット(時速約55.6km)に達する。巡航速度での航続距離は50海里(92.6km)だ。エンジン音や不要な排気ガスもなく、波の上を優雅に飛ぶような体験ができるという。

また、持続可能性だけでなく、ラグジュアリーという点も追求。THE OPENの船体は、全長14.7m、全幅4.5mと広い寸法となっており、最大乗員数は8人だ。2人用の操舵席を備えたフラッシュデッキ、広々とした座席エリアを備えたシェルター付き調理室に加え、船尾には2つのサンベッド、前甲板にはゆったりとしたリラクゼーションエリアを備えている。

キャビンは自然光がたっぷりと差し込む豪華なインテリアが特長だ。広々とした就寝スペース、大型テレビスクリーンや機能的なデスク、広い収納スペース、設備の整ったバスルームなどが、モダンな雰囲気とゆったりとした広さを感じさせるという。

関連情報

Tyde | First foiling luxury yacht for private individuals
TYDE’s Post (LinkedIn)

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