乾いた大気から水を絞り出せ――造水技術コンテスト「Water Abundance XPRIZE」の優勝者が決定

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様々な分野でコンテストを開催するXPRIZE財団は2018年10月22日、希薄な大気から清浄な水を効率良く得る技術に関するコンテスト「Water Abundance XPRIZE」の優勝者を発表した。Water Abundance XPRIZEは、世界的な水不足の緩和を目指し、2016年にニューデリーで開催された国連デーにおいて発表されたコンテストだ。

Water Abundance XPRIZEの課題は、再生可能エネルギーだけを使い、大気から1日あたり最低2000リットルの水を、1リットルあたり2セント以下のコストで取り出す、というもの。この条件をクリアし、2年に及んだコンテストに優勝して賞金175万ドルを手にしたのは、「Skysource/Skywater Alliance」というチーム。このチームの造水技術は、温度によって異なる飽和水蒸気量を利用した「Adiabatic Distillation Process」と呼ばれる特許技術だ。この技術では凝縮チャンバー内の温度を露点(相対湿度が100%になる温度)に保つことにより、エネルギー効率良く浄水を得ることができる。

この技術は、太陽光や風力、バイオ燃料といった再生可能エネルギーで作動する造水装置「Skywater」シリーズとして商品化され、発電、水道のない場所や災害時の給水用途、一般住宅向けの飲料水、シャワー、散水用途などに使われている。世界的に懸念されている水不足の解消に貢献する実用技術といえるだろう。

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