ポリプラスチックス、耐アルカリストレスクラッキング性に優れた「ジュラネックス532AR」を開発

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ポリプラスチックスは2019年1月17日、ジュラネックスPBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)のアルカリ環境下における耐ストレスクラッキング性の改質検討を進め、新グレードの「ジュラネックス532AR」を開発したと発表した。

ジュラネックスPBTは物性バランスに優れており、ガラス繊維の添加により強度や剛性/耐熱性を飛躍的に向上させることができ、また難燃剤の添加により容易に難燃化することができる。このように添加物による改質や機能の付与が比較的容易な樹脂であるため、幅広いグレードラインナップが市場展開されており、自動車分野をはじめ電気/電子分野など、さまざまな工業製品に幅広く使用されている。

また近年の自動車分野では、部品点数の増加により設置スペースが不足し、さまざまな部品がシャーシ部などの車両下部に設置されるケースが増加している。車両下部に設置される部品は、水や泥はねなどにより周辺の金属部品に錆が発生しやすい環境にあるため、錆との接触が起こりやすい。錆が発生する際に生じるアルカリ物質は、樹脂にダメージを与えクラックを発生させること(ストレスクラッキング)があり、部品の機能を損なう可能性がある。ジュラネックスPBTは自動車部品に幅広く使用されている樹脂だが、一般的にアルカリ耐性は高くない。

そのため同社は、アルカリの樹脂内部への浸透を低減させ、さらに発生応力を減少させるために靱性を付与することで、成形品がアルカリに接触した際のクラック発生リスクを低減させた。同社が行ったアルカリ浸漬時の耐ストレスクラッキング性評価において、今回開発したジュラネックス 532ARは200時間まで浸漬させてもクラックは発生しなかったという。

さらにジュラネックス532ARは、耐ストレスクラック性に加えてシャーシ部の使用環境で要求される耐加水分解性、耐ヒートショック性についても従来グレードと比較して同等以上の性能を有しており、自動車部品の信頼性や寿命の向上に寄与するとしている。

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