低トルクと高信頼性を両立したハブユニット用低トルクシールを開発 ジェイテクト

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ジェイテクトは2019年3月26日、トルクの低減と高い信頼性を兼ね備えた「ハブユニット用低トルクシール」を開発したと発表した。

近年のCO2排出規制の強化やEV化における航続距離の延長によって、自動車軸受には従来以上の低損失化が求められている。ハブユニットは自動車のホイールを支える軸受として使用されており、ハブユニットの低トルク化は燃費に直結するため必要不可欠な技術だ。同時に高い信頼性も要求されるが、低トルク化と信頼性は一般的には背反の関係にあり、その両立が重要課題の1つだった。

ジェイテクトは、ハブユニットの軸受部・シール部については、これまでにも低トルクグリースや摩擦抵抗の低減アイテムを開発している。今回はさらに低トルク化するため、アウトボード側シールの開発に着手した。

アウトボード側シールは、極寒冷地市場やインフラ未整備市場では特に、シールリップのしゅう動面に錆が発生することによりシールリップが異常摩耗し、軸受内部に泥水が浸入しやすくなる。泥水の浸入により軸受寿命が低下するため、この問題の解決が急務だった。

ハブユニット用低トルクシールは、リップ周辺の被水環境を改善する事を目的に流体解析を実施。これまで確認出来なかった水の流れ方向と流量を数値化した。 その結果を基に、シールの周辺構造も考慮して、1)シール開口部のラビリンス(迷路構造)の強化、2)シール内部に樋構造の追加、3)シールリップのしゅう動面にスリンガを追加、4)リップ数を3つから2つに削減、5)リップ形状の見直しという5つの改良を実施。現行品と比べて75%の低トルク化と、泥水環境下でのシール寿命の大幅な向上に成功した。


今後ジェイテクトは、日本国内を始めとして、極寒冷地を含むグローバル市場で同製品の拡販を図る。

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